Sushi Swap バンパイヤと呼ばれるDEXの使い方

Sushi Swapの詳細情報

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【目次】

最新情報

SushiSwapとは?

 
2020年8月下旬、DEX(分散型取引所)最大の取引量を誇る「Uniswap」のコピー取引所「SushiSwap」がローンチされました。
 
「SushiSwap」はローンチ前に流動性を確保するために投資家に有利なインセンティブ制度を設けて「Uniswap」から流動性を提供してもらう施策を取りました。
 
インセンティブとなる独自トークン「SUSHI」は中央集権型取引所「FTX」での取り扱いが始まり一気に高騰しますが、バブルがはじけるまでの時間は想像以上に短いものでした。
 
その後「FTX」CEOによる救済策で「SUSHI」価格は持ち直しています。
 
この記事では「SushiSwap」事件の顛末と使い方を説明しています。

Sushi Swapの口コミ

  • 投稿者匿名
    評価0.5星評価

    2021年10月13日

    SUSHIはそろそろガーンと上がると思ってたのになんか横ばいですね。いつ急騰するんだろうか。

  • 投稿者匿名
    評価0.5星評価

    2021年10月12日

    SUSHIはようやく値上がり始めてくれてるので今度こそこのまま下がらずに上がってほしい。どうなるかな。

  • 投稿者匿名
    評価0.5星評価

    2021年10月12日

    SUSHIもこの辺が底値かな。ようやく下げ止まった感じがするからここからどこまで上がるか楽しみだ。

  • 投稿者匿名
    評価4星評価

    2021年10月9日

    SUSHIがあっという間に300円位値上がりしてる。これからまだ上がる可能性高いから今すぐ買い増ししようと思う。

  • 投稿者匿名
    評価3星評価

    2021年10月6日

    SUSHIの値下がり具合もいい加減この辺が底でしょう。上手く買って売り抜ければSUSHIは美味しいと思うよ。

  • 投稿者匿名
    評価3星評価

    2021年10月5日

    SUSHIはどうして値上がりしなくなってるんだろうか。むしろ今まとめて仕込んでみるというのも稼げるかもしれないかな。

  • 投稿者匿名
    評価2星評価

    2021年10月5日

    SUSHIはすぐに値上がりすると思ってたのにすぐ下がるね。やっぱりUNIの方が全然安定してる感じだな。

  • 投稿者匿名
    評価2星評価

    2021年10月5日

    またなぜかSUISHI下がってきちゃってますね。株がダメになるなら仮想通貨の方に資金流れて上がり続けると思ったのにSUSHIじゃないのか。

  • 投稿者匿名
    評価2星評価

    2021年10月3日

    SUSHIはギリギリ1000円切らなかったけど反発してもなかなか値上がりしないな。もっと早く上がると思ってたからイライラする。

  • 投稿者匿名
    評価4星評価

    2021年10月2日

    SUSHISWAPは必ずこれからまた注目されると思ってるんでこれからSUSHIの価格も急騰すると信じて仕込みました。楽しみです。

Sushi Swapの記事

なぜ「SushiSwap」はバンパイヤと呼ばれるのか?


分散型仮想通貨取引所(DEX)は中央集権型仮想通貨取引所(CEX)と異なり管理主体が存在しない為、誰でも監査できるようにソースコードを公開して透明性を高めています。
 
これはDEXに限らずDefi(Decentralized Finance≒分散型金融)業界では普通の事ですが、プログラムの知識さえあれば誰でもコピーが作れてしまうという側面もあります。
 
2020年8月下旬、最大の取引量を誇るDEX「UNISwap」のコピー「SushiSwap」がローンチされました。
 
「SushiSwap」の事を「UNISwap」のフォークと呼ぶ人もいますが、ビットコインのハードフォークであるビットコインキャッシュのように本家の血を引き継いで分岐(フォーク)したものではありません。
 
公開されているとはいえ「UNISwap」の創設者であるヘイデン・アダムズ氏に無断で彼の功績をコピーして名前とサイトデザインを替えただけでローンチされたものです。
 
「UNISwap」のコピーキャット「SushiSwap」は、なぜバンパイヤ(吸血鬼)と呼ばれるのでしょうか?
 

「SushiSwap」のプロモーション

 
「UNISwap」の登場前のDEXのイメージは「ユーザーが少なく取引が成立しない」と言ったネガティブなものでした。
 
「UNISwap」の成功は劇的でしたが、それゆえにシェアをほぼ独占してしまう程でした。
 
 
関連記事:UNISwap(ユニスワップ)の使い方【初心者向け】
 
 
したがって、簡単に機能はコピーできてしまう反面作ったところで使われない可能性が高いのがDEX業界です。
 
「SushiSwap」が取引所として成功するためには、正式な取引開始前に流動性が高まっている必要がありました。
 
そこで「SushiSwap」は正式取引前に「UNISwap」に流動性を提供(プール)したユーザーにインセンティブとして、プールした通貨や量に応じて独自トークン「SUSHI」を配布しました。
 
「SushiSwap」は配布する「SUSHI」の量を正式取引開始後の10倍に設定して先行者利益を提供する事で、正式取引開始前に流動性を高めようとしたのです。
 
そして、正式取引開始直前に、「UNISwap」で提供してもらった流動性を、「SushiSwap」に移行させる(Liquidity Migration)事で、ローンチ直後から活発に取引されるDEXの出来上がり、というのが「SushiSwap」の目論見でした。
 
システムをコピーした上、このやり方は「UNISwap」の流動性を奪い取る事に他ならず、「SushiSwap」がこの後吸血鬼「バンパイヤ」と呼ばれる原因となりました。
 

SushiISwap創業者シェフ・ノミ(@NomiChef)のTwitterアカウント
 

「SUSHI」バブルの発生

 
2020年8月29日「UNISwap」に上場した「SUSHI」の上場初値は3ドルだったようです。
 
出来たばかりの「SushiSwap」ですからこの日プールに参加した人数は少なかったと思われますが、参加人数に関わらず一定量の「SUSHI」が配布され参加者に案分された為一人当たりの利益は大きかったようです。
 
その後急速に参加者が増えた「SUSHI」プールは「Sushiを握る」という隠語で呼ばれ参加者は「Sushi職人」と呼ばれました。
 
通常の10倍というインセンティブがついた「SUSHI」価格は希薄化で下がり上場2日目には一時1ドルを割ってしまいますが、先行者利益目当ての寿司職人の急増によって流動性は上がり続けました。
 
初日に「SushiSwap」用に「UNISwap」にプールされた流動性は1億5千万ドル(約160億円)以上、2日目までに4億ドル(約425億円)を超えました。
 
多額の資金流入で発生する「SUSHI」はインセンティブ目当てで再度プールされるため、希薄化に歯止めがかかる一方、初期に市場に売られた「SUSHI」は買い集められてプールされるため価格が上昇に転じるのに時間はかかりませんでした。
 
3日目の9月1日、「SUSHI」が最高値を更新して5ドル以上の値をつけた直後に、海外中央集権型仮想通貨取引所「FTX」のCEO「SBF」氏が「FTX」に「SUSHI」を上場させると発表しました。
 
その日のうちに約5.5ドルの初値で「FTX」に上場した「SUSHI」は順調に価格を伸ばし一時は2倍以上の値を付けるほどの高騰を見せました。
 
当時Defiブームにの真っただ中だった仮想通貨市場に「SUSHI」バブルが発生した瞬間でした。
 
 
関連記事:FTX仮想通貨取引所のアカウント登録とKYCを解説!
 

「SUSHI」バブルの崩壊

 
4日目の9月2日、急騰した「SUSHI」価格は早朝から調整を受け急落ました。
 
その日の夜、タイミング悪くビットコイン価格にも大幅な調整が入ったため、仮想通貨業界全体に調整ムードが広がってしまいました。
 
「SUSHI」価格は激しく乱高下し、結局6ドル台まで値を戻してしまいます。
 
5日目の9月3日、ブロックチェーンやスマートコントラクトにおける、ハッキングの脆弱性・安全性を担保するセキュリティー監査企業「Quantstamp」社の監査を「SushiSwap」がパスしたとのニュースが入りました。
 
「SushiSwap」に対する信頼性が向上して一時的に「SUSHI」価格は9ドル台に迫る勢いでしたが、長続きせずに7ドル台まで失速。
 
さらにビットコイン価格の2日連続になる調整に引きずられる形で「SUSHI」価格は上場価格と同じの5ドル台まで下落する「全モ」状態に。
 
9月3日夜『「UNISwap」の流動性を「SushiSwap」に移行させる「Liquidity Migration」のスケジュールを前倒しにしよう』という投票が「SushiSwap」コミュニティで始まりました。
 
6日目の9月4日になってもビットコイン価格が回復する事は無く、「SUSHI」価格の軟調ぶりはビットコインを上回り、ついに、「FTX」上場初値を割り4ドル台まで下落してしまいます。
 
コミュニティの投票結果がまとまり、正式に「Liquidity Migration」の前倒しが可決されたのは9月4日の深夜の事でした。
 
「Liquidity Migration」により「UNISwap」の流動性を早めに「SushiSwap」に移動すれば「SushiSwap」は手数料収入が早く無いるようになるため「SUSHI」価格下落に歯止めがかかる事が期待できるはずでした。
 
7日目の9月5日、「UNISwap」の「SUSHI」プールから資金の流出が始まりました。
 
コミュニティの投票結果とは裏腹に、「Liquidity Migration」を前倒しにしても「SUSHI」価格の下落は止まらないと判断した投資家が「SUSHI」を売り始めたのです。
「SUSHI」を売りたい人の数が増えれば市場原理で価格は下がります。その上「UNISwap」のプールにも価格変動リスクはありますから、売りたくない人のプールの価値まで棄損してしまいます。
 
それが新たな売り方を増やしてしまい更に価格が下がるという負のスパイラルが発生してしまいました。
 
さらに「SushiSwap」創業者の@NomiChef(シェフ・ノミ)が保有する「SUSHI」を既にすべて売却していたことが発覚。負のスパイラルに開発者の売り抜けも加わり価格崩壊に歯止めはかからず、「SushiSwap」と「SUSHI」はSCAMの汚名ともに地に堕ちるかに見えました。
 
(注)「SushiSwap」創業者のシェフ・ノミは匿名の人物で、名前とアイコンの由来はハースストーンというカードゲームのカード
 

「SUSHI」の復活

 

「FTX」のCEO「SBF」氏のTwitterアカウント
 
炎の七日間の後、破綻寸前の「SushiSwap」に救いの手を差し伸べたのは、「FTX」のCEO「SBF」氏でした。
 
「SBF」氏はTwitterで以下のように発言しました。
 
1) 寿司への思い。
 
まず第一にシェフ・ノミ。
最悪だ 彼は自分のプロジェクト、将来の可能性、そしてフォロワーを傷つけた。
これは、Sushiコミュニティの他のメンバーやリーダーシップには適用されない事に注意してください。
 
2) 私はSushiの創業には関わっていませんし、運営に関わったこともありません。 投資のアドバイスもしていない。 シェフ・ノミが誰かも知らない。 私はSushiを握ったことがあり、今でもかなりの量を所有している。
 
3) SushiがSerum(注)上に別のブランチを作るという提案がありました。
シェフ・ノミがすべての鍵を渡さない限り、その提案は支持されないだろう。
 
もし彼がそうするなら、 kickass(最高の)プロジェクトが構築されている限り、それは尊重されるだろう。
 
4)匿名チームは怖い。 権力のある匿名チームの方が怖い。
 
(注)Serumは2020年8月30日に公式に運営を始めた「FTX」が運営するDEX。
 
このツイートの後、シェフ・ノミは謝罪し、「SUSHI」の売却益のすべてを「SUSHI」プロジェクトの基金に返還したことを発表しました。
 
9月6日未明には最安値の1.2ドルをつけていた「SUSHI」は「SBF」のTweetで2ドルまで回復していましたが、シェフ・ノミの謝罪を受けて最安値から約3時間で2倍以上もの暴騰を記録したのでした。
 
そして9月9日には、前倒しされた「Liquidity Migration」が無事行われ、「UNISwap」から「SushiSwap」へ流動性が移管され、事件の幕が閉じたのでした。
 

「SushiSwap」の爪痕

 
一時は「UNISwap」にプールされている資金のほとんどが「SUSHI」を握る目的だったほどの資金が流入した「UNISwap」は散々利用された挙句その流動性を「SushiSwap」に「Liquidity Migration」されてしまいました。
 
システムをパクった上に流動性まで吸い尽くした「SushiSwap」がバンパイヤと呼ばれる所以です。その手法は「ゾンビ・マイニング」と蔑まれています。
 
また「SUSHI」バブル崩壊は短期間に「Uniswap」に預けている「Sushi/ETHプール」を回収して「SUSHI」を売るというトランザクションを大量に発行したため、gas(送金手数料)が高騰する事態まで招きました。
 

「SushiSwap」と「SUSHI」の使い方。

 
「SBF」氏は「SushiSwap」を kick-ass project と呼びました。
“kick-ass”は形容詞として使われると「最高の」という賛辞になりますが”ass kicked”で大敗するという意味になります。
 
バブル絶頂の時に「SUSHI職人」になった投資家の多くは大敗して退場する羽目になりました。
 
クロスエクスチェンジの約3年を1週間で再現した「SushiSwap」
 
怪しい創業者シェフ・ノミは、一旦「SUSHI」売却益を基金に変換したものの、実権を握っていることに変わりなく、「SUSHI」には常に巨大な売り圧が潜んでいると思っておいた方が良さそうです。
 

「SushiSwap」の使い方

 
「SushiSwap」は「UNISwap」のコピーなので若干デザインの違いがあるだけで機能等は全く同じと考えて良いでしょう。
 
「Sushi Party!」というプールは「SushiSwap」内で SUSHI/WETH ペアをファームできます。
 
2020年1月22日現在、ROIは0.14%/日 4.08%/月 49.67%/年と中々のHYIP(高利回り案件)となっていますが、価格変動リスクがある事は忘れてはいけません。
 

 
※一時的に「SushiSwap」に流動性の一部を奪われたものの「UNISwap」の方が取扱量、上場誘う通貨数共に圧倒しており、一般的なDEXとしての使い勝手では劣化コピーの「SushiSwap」を積極的に勧める理由は見当たりません。
 

「SUSHI」の使い方

 
「SUSHI」は「SushiSwap」にプールして流動性を提供して稼ぐ以外にも、「SushiSwap」のプロトコルに料金の一部を支払うのに利用できます。
 
また「SUSHI」上位保持者9名には選挙により「SushiSwap」ガバナンスの権利が与えられます。
 
選出された人は、基本的にシェフ・ノミ(@NomiChef)と同じ権限を持ちますが、アクションには9つのうち少なくとも6つからの署名が必要です。現在1位のホルダーは「SBF(FTX@ SBF_Alameda)」です。
 
「SUSHI」は「FTX」でトレードする事も可能です。
海外仮想通貨デリバティブ取引所NO.1のFTXの事ですから、現物はもちろん先物にも上場しているため、価格変動が大きく投資妙味に溢れた通貨となっています。
 
炎の七日間の試練を経て、再び価格は1/12以降5日連続で高騰し、一時7ドルを超えたのですが、調整を受け1/22現在は5ドル台後半から6ドル台前半で取引されています。
 

 

「SushiSwap」事件に見る「DEX」の注意点

 
ICOブームの時、大量の草コインが粗製乱造され、多くのSCAM(詐欺)が生まれたように、DEXも簡単にコピーが作れてしまう性質上、SCAMが横行する可能性が高いです。
 
特にDEXはソースコードが公開されているので、プログラミングの知識がある人なら数日でコピーを作れると言われており、危険度はICO以上でしょう。
 
実際「UNISwap」そっくりの詐欺サイトは大量にあり、ウォレットを同期する時に間違えて詐欺サイトと接続してしまうケースもあるようで注意喚起されています。
 
「SushiSwap」登場時にも、「Sashimi Swap」など複数のコピーDEXが作られましたが多くは短期間で消えています。
 
正統派のコピーなのでQuantstamp社のような監査会社の監査も通過可能ですが、運営者の人間性までは知ることが出来ません。
 
かならず「SBF」氏のような救世主が現れるとも限らないのです。
 
今後も新しいDEXが次々と現れるでしょうが、少なくとも運営者が匿名のプロジェクトには参加しない方が良さそうです。
 

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