Mdex Huobi発のDex（分散型取引所）はDefi（分散型金融）の注目株

Mdexとはどんな分散型仮想通貨取引所なのか？

 
Mdexは中央集権型の海外仮想通貨取引所 Huobi(フォビ)が作ったDex（分散型取引所）です。 HuobiはBinanceに次ぐ世界最大規模の海外仮想通貨取引所で日本にもHuobiJapanとして進出しています。
 
MdexはDexブームの火付け役のUniSwap（ユニスワップ）をベースにしていますが、UniSwapがイーサリアムのブロックチェーン上にあるのに対し、 Huobiのオリジナルチェーン「Huobi ECO-Chain（Heco)」上にあります。これはPancakeSwapがバイナンス・スマートチェーン上にあるのと同じ構図です。
 
UniSwapがヒットした要因の人るである、DEXの弱点だった流動性の低さを劇的に改善するAMM（自動マーケットメイキング）モデルはそのまま継承しながら、オリジナルチェーンの手数料の安さでUniSwapとの差別化を図っている点も同じです。
 
イーサリアムは昨今のDefiブームに起因するトランザクションの混雑と手数料の高騰が問題視されていて、UniSwapやSushiSwapを使う投資家の収益性を悪化させているため、多くの仮想通貨投資かの資金が先行するDexからPancakeSwapに流入しシェアを伸ばしていました。MdexはPancakeSwapの後を追う形で2021年1月にローンチされました。
 
中央集権型取引所と異なりDex（分散型取引所）のようなDefi（分散型金融）アプリケーションは、特定のブロックチェーン上でしか機能しないのが普通です。
 
異なるブロックチェーン上の相互通信は良いではありませんがHeco（Huobi ECO-Chain）やBSC（バイナンス・スマートチェーン）はこの問題をクリアしています。このように異なるブロックチェーン上の資産をシームレスに扱う事が出来る技術をクロスチェーン技術といいます。
 
MdexはAMMとクロスチェーン技術で高い流動性を確保していると言えるでしょう。

Mdexのボードルーム
 
 

MDXトークンの価格チャート

 
MdexのあるHuobiのオリジナルチェーンHeco（Huobi ECO-Chain)の基軸通貨がMDXです。
 
MDXトークンの総発行枚数は10億枚で80％が取引マイニングと流動性マイニングに供給されています。残り20%は運営が持っています。
流動性マイニングの報酬はMDXトークンで支払われます。取引マイニングはMDEXの1日の取引手数料収入の66％が2つに分割され、そのうち30％は「MDXのバイバック（買戻し）→バーン（焼却）」され、残りの70％は「フオビトークン（HT）のバイバック→MDXプールへのステーキング報酬」に使用されます。
 
2021年1月27日にローンチされたMDXは約3ドルで取引を開始、2月22日には最高値10.11ドルを記録しますが、3月1日現在約5ドルと-50%以上の調整を受け激しい値動きが続いています。
 
Heco（Huobi ECO-Chain)の送金してMdexを使う方法
 
バイナンス系のPancakeSwapがBSC（バイナンス・スマートチェーン）にバイナンスからBSCネイティブのBEP20トークン（＝バイナンスコイン/BNB）をウォレットに送金したのと同じ流れで、Mdexを利用するには保有する仮想通貨をHecoのメインネットに送金する必要があります。
 
Huobiの場合海外取引所「HuobiGloba」は日本人が使えないので「HuobiJapan」からHecoのメインネットに送金できるフォビトークン（HT）を購入しましょう。フォビジャパンなんて使ってないという方は Gate.io、Biboxなどの海外取引所でHTトークンを購入してください。
 
Hecoではすべてのトランザクションでガス代が必要になるので、ウォレットに1HT以上ガス代の余裕を残しておくのを忘れないでください。
 
HT対応ウォレットはHuobi純正の「Huobiウォレット」以外にも、ブラウザの拡張機能を使って導入できる人気のWebウォレット「メタマスク」が使用できます。
 

MDXトークンの価格チャート（引用元CoinGecko 2021/3/2）
 
 

MedexLiquidityMining（流動性マイニング）のやり方

 
流動性マイニングは、ビットコインのマイニングのようにブロックチェーンのブロック生成に貢献する事で報酬を得る仕組みとは全く異なります。
 
分散型取引所は売りてと買い手の需要と供給がマッチするまで、売り手側の仮想通貨は売り手のウォレットにあり、臨機応変に売値や数量を変更できませんでした。
それは分散型取引所の利点であるセキュリティ上は好ましいのですが流動性という面では中央集権型に比べると劣っていました。
 
そこで、ユーザーに仮想通貨を取引所ユーザー供用のプールに預けてもらい、大量の注文をAMM（自動マーケットメイキング）機能で取りまとめることで流動性を高めて成功したのがUniSwapです。
 
UniSwapに流動性を提供すると高い報酬が得られる仕組みが人気の秘密でした。MdexはUniSwapベースのDexですが、よりユーザーが高い報酬を狙えるようにチューニングされています。
 
流動性マイニングのやり方は大きく分けて以下の3ステップです。
 
1. Hecoトークンを入手
 
Mdexは単独通貨では無く必ず同数の２通貨ペアで流動性を提供します。どの通貨ペアでHecoトークンをステーキングするか流動性マイニングのページで報酬などを比較検討して決めましょう。
 
2. 流動性プールに提供、LPトークン入手
 
SWAPで入手した2通貨ペアを使って流動性を流動性プールに提供するとＬＰトークンがもらえます。
 
3. LPトークンをステーキング
 
ＬＰトークンをステーキングすると報酬が支払われます。ステーキングはいつでもやめられます。
 

Mdexリキッドマイニングのページ
 

流動性マイニングのリスク

ＬＰトークンのステーキングにはロック期間が無くいつでもやめられますが、価格変動リスクがありタイミングによっては報酬を受け取ってもLＰトークンの購入価格を下回る場合があります。
 
MdexはDexでありながら投資家から集めた仮想通貨をプールしている為、プールがハッキングされ盗難が発生するリスクはゼロではありません。
また、通貨ペアに投資する為それぞれの価格変動リスクに加えて、片方の通貨だけが極端に値下がり、または値上がりすると全体的にマイナスになってしまい元本が失われるリスクもあります。
 
流動性の低い通貨ペアの場合マイニング報酬よりガス代の方が高くなってしまう可能性もゼロではありません。
 
必ず、リスクを確認したうえで自己責任で投資しましょう。
 

Mdexスワップのページ
 

MdexTradingMining（取引マイニング）のやり方

 
流動性マイニングの他にMdexには取引マイニングと言う方法でMDXトークンを稼ぐことができます。
 
取引マイニングは2つの通貨ペア間で売買を繰り返す事で報酬を得る方法です。MDX/USDTペアでの取引マイニングの場合「MDXを売りUSDTを買う」USDTを売りMDXを買う」と言う取引をひたすら自動で繰り返すのですが、売買益を出すのではなく流動性を作り出す事が目的です。
 
同じ通貨ペアで売買を繰り返すと手数料で元本はどんどん減ってしまいますが、手数料以上にMDXが報酬として支払われるので取引マイニングと言われます。
 

Mdex取引マイニングのページ
 

取引マイニングのリスク

取引マイニングには流動性マイニングと同様のリスクがあります。
 
また、同じような仕組みのクロスエクスチェンジが取引所通貨XEXを同じような方法でマイニングさせていましたが、XEXの暴落で元本を失ってしまった上にほぼ売れないXEXだけが残ってしまったけケースは被害者がほとんど日本人だったためご存じの方も多いでしょう。
 
取引マイニングはMDX以外の通貨を取引でMDXに交換するようなものなので、流動性プール以上にリスクが高いので注意が必要です。
 
また、DEXのMdexにはシステム上誰でもHECO上でHRC20トークンを任意の名前で作成することができます。つまり偽物が簡単に作れてしまうため、取引マイニングの為に偽物を買ってしまわないように注意が必要です。偽物を買ってしまうと買い戻せない可能性があります。
 

Mdexプールのページ

Mdexの将来性

 
あっという間にDexのトップに躍り出たMdex。MdexはDEX、IMO、DAOを統合した最大のDeFiエコシステムを構築を目指しています。
Heco（Huobi ECO-Chain）Mdex以外にも準備段階のプロジェクトが多数控えていて、さらなる成長が期待されます。
 

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