Solanaは将来性のある仮想通貨なのか調査

イーサリアムが抱える問題点を解決できるブロックチェーン「イーサリアムキラー」として最も知名度が高い「Solana(SOL)」。
 
 
「Solana(SOL)」は将来性に期待できる仮想通貨だ！という話を良く目にしますが、一体何が凄いのでしょうか？
 
今回は「Solana(SOL)」の将来性が高いと言われる理由や、今後の価格動向について解説していきます。
 

Solanaの将来性が高いと言われる理由

 
Solanaの将来性が高いと言われる理由は3つあります
 
・トランザクションの混雑や手数料の高騰を解決
・既に多くのプロジェクトやアプリと提携
・他のブロックチェーンとの相互運用性を予定
 

トランザクションの混雑や手数料の高騰を解決

Solanaが将来性に期待されている最大の理由が、圧倒的な処理速度の速さになります。
 
具体的には、イーサリアムが1秒間に2000～3000件のトランザクションを処理できるのに対し、Solanaは1秒間に5万件のトランザクションを処理することが可能です。
 
 
2017年11月にSolanaの創始者「アナトリーヤコベンコ」は、相互に信頼しないコンピューター間の時間を維持するための手法であるProof of Historyについて説明したホワイトペーパーを公開しました。
 
Proof of Historyという新たなブロックチェーンの承認アルゴリズムによって、Solanaの処理速度は劇的に向上。
 

Solanaの登場によって長らく問題視されたスケーラビリティ問題(処理速度の低下問題)を解決する日が来たとまで評され、多くの投資家がSolanaに期待しているのです。
 

既に多くのプロジェクトやアプリと提携

 
Solanaの特徴である高速な決済速度と安い手数料を魅力的に感じた企業は多く、既に100以上ものプロジェクトと業務提携しています。
 
その結果 Solanaのエコシステムは急速に拡大しています。
 
その中からいくつかのプロジェクトを紹介します。
 

引用元：Solana
 
【Serum】
Serumは、仮想通貨取引所FTXが2020年8月にSolanaブロックチェーン上で運営を開始した分散型取引所(DEX)です。
 
【Chainlink】
Chainlinkは、ブロックチェーンネットワークと外部システム(オフチェーン)とをつなぐミドルウェア(中間処理役)の機能を持ったブロックチェーンプラットフォームです。そのプラットフォームで使用される仮想通貨はLINKです。
 
【USDT】
テザー社が運営するテザー(USDT)は時価総額160億ドル(約1兆7000億円)を超え、最大のシェアを誇るステーブルコインです。
 
【USDC】
Circle(サークル)とCoinbase(コインベース)が共同で設立したステーブルコインで、Centre Consortiumが管理しています。決済カードネットワークのVisa(ビザ)は、Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーン基盤のステーブルコインであるUSDC(USD Coin、USDコイン)による決済を認める方針を発表しました。
 
【Arweave】
Arweaveは、blockweave技術を基に構築された分散型ストレージネットワークです。 このプロジェクトは、いくつかのコミュニティ主導のアプリケーションとプラットフォームを管理する永続的な分散型ウェブの基盤となるpermawebを開発しています。ArweaveのネイティブユーティリティトークンはARです。
 
【Terra】
複数の通貨(USD, EUR, CNY, JPY, GBP, KRW, IMF SDR)をサポートする仕組みのステーブルコインで価格を安定する方法は、担保型ではなくシニョレッジシェアを応用した手法を採用しています。
 
その他、分散型マーケットプレイスのAkash Network。ウォレットプロバイダーのCivic。ブロックチェーンAPIを提供するプロジェクトdFuse。など数多くのプロジェクトと提携しています。
 

他のブロックチェーンとの相互運用性を予定

 
ビットコインやイーサリアムなど従来のブロックチェーンプロジェクトの多くは、それぞれ独立し他のブロックチェーンエコシステムとは互換性がありませんでした。
 
Solanaには他のブロックチェーンと相互運用があり、すでにスタートアップの「Certus One」と連携して、「Warmhole」というイーサリアムとのブリッジ機能を発表しました。
 
イーサリアムはSolanaと相互運用する事で処理速度が速くコストが安いSolana上で処理を実行できるようになります。
 
Solanaは「イーサリアムキラー」と呼ばれる事もありますが、イーサリアムと戦うのではなく、取り込む事で成長する事が可能な点が、バイナンスコインなど他のイーサリアムキラーとの違いです。
 
また Solanaはイーサリアム以外のブロックチェーンともブリッジ機能を構築しようと取り組んでいます。
 

Solanaの価格は今後上がるのか？

 
仮想通貨の価格動向を予想する事は難しいですが、Solana(SOL)の価格については楽観的な見方をする投資家が多いのは事実です。
 
前述の通り高い将来性を持つSolanaは、ブロックチェーンプラットフォームとしての技術的優位性だけでなく、他のブロックチェーンとの相互運用性があるため他のブロックチェーンが成長してもSolanaが伸びる事になるからです。
 
Solanaと同じようにプラットフォーム型のブロックチェーンプロイジェクトで高い将来性を期待されているIOSTとSolanaを比較してみましょう。
 
IOSTはInternet of service token　の略で公式サイトによると「世界規模で導入可能な高速ネットワーク」であり「誰にでも使いやすく安全性も保障されている開発が簡単なネットワーク」だそうです。
 
先ず高速さについては50,000TPSを実現しているSolanaに対し、IOSTは公称8,000PTSと大きく水をあけられている上に、その8,000PTSすら実際には達成していないと言われています。
 
大手企業や有名ベンチャーキャピタルから投資されている事もIOSTの将来への期待の表れですが、既に完成したプラットフォームに数多くの企業が
 
IOSTはJavaScriptを用いてDapps(分散型アプリケーション)の開発が行える事が特徴のひとつです。公式サイトによると日本国内で再生可能エネルギー電力の取引システムの実証実験や、精密医療や患者ケアに関するデータ管理の研究開発などが行われているそうです。
 
一方Solanaは、LoanSnap住宅ローンのLoanSnap や音楽ストリーミングサービスAudiusなど多くのプロジェクトが実用化しているエコシステムで、Audiusのようにイーサリアムチェーンから移行してくる企業やプロジェクトも多数ある状態です。
 
同じように2021年にブレイクした両者ですが、プラットフォーマーとしての成熟度の違いがチャートにも如実に現れています。
 
ビットコインにつられて値段が上がったもののビットコインが下がればマイナス成長に陥ってしまった仮想通貨は枚挙にいとまがありません。残念ながらIOSTもその一つという事になります。
 
IOSTはこれから公式サイトに書いてある高速性を実現し、開発中のDappsがローンチされ、出資した企業に相応のリターンを提供しないと価格が上がらないでしょう。
 
一方のSolanaは仮想通貨市場全体の活況は確かに追い風になったものの、ビットコインをはるかに上回る価格高騰を見せただけでなく、その後の調整も市場平均よりはるかに低く、依然として爆上げ状態を維持して「踊り場」にいる状謡です。
 
仮想通貨の価格は成長性が期待されるだけである程度は上がりますが、それだけでは弱いのです。IOSTとの比較でSolanaが単に将来への期待だけで上げている仮想通貨ではない事がお分かりいただけたと思います。
 

引用元：CoinMarketCap
 
(青いラインがSOL/USDT、赤いラインがIOST/USDT)
 
・ビットコイン価格が顕著に上昇に転じて市場が活況になる。
・テザーのようなビッグプロジェクトとの新たな提携が発表される。
・他のブロックチェーンとの相互運用のような開発の進行が実現する。
 
こういった材料があればSolanaの価格が更に上昇し、その上昇率は市場平均を大きく上回ると予想されます。
 
次の章ではSolanaのこれまでの価格推移と価格高騰に繋がってきたケースを紹介しますが、同じような材料が発生すれば同じように価格は吹き上がる可能性が高いと感じていただけると思います。
 

Solanaのこれまでの価格推移

 
Solana(SOL)の価格が大きくお互き始めたのは2021年に入ってからなので、年初からのチャートを見てみるとSolanaのポテンシャルの高さが分かります。
 

引用元：CoinMarketCap
 
(青いラインがSOL/USDT、赤いラインがBTC/USDT)
 
2020年からのビットコイン高騰にけん引される形になった仮想通貨市場において、一件Solanaもビットコイン価格に引っ張られているように見えますが、年初の価格を1としてSOLとBTCの価格を相対的に比較するとSOLの方が強く上昇し5月の調整の影響も小さかった事が分かります。
 
市場ではビットコイン価格は2021年後半に巻き返しがあるという見方が依然として強いですが、その時ビットコインより大きく跳ねる可能性が高いのがSolanaと言えるでしょう。
 
同じくSOLとBNBの相対的な比較を見ると、2021年前半の投資対象としてはBNBよりもSOLの方がわずかに優っていた事がわかります。
 
今後もテザーとの提携のような大きな材料があれば、価格が跳ね上がる事は間違いないでしょうし、その機会は市場が大きくなればなるほど増えるとみて間違いないでしょう。
 

引用元：CoinMarketCap
 
(青いラインがSOL/USDT、赤いラインがBNB/USDT)